2020年8月30日

イップ・マン外伝 マスターZ(原題:葉問外伝:張天志)(香港・中国,2018)

 ドニー・イェンの「葉問(イップ・マン)」シリーズ第三弾に登場したチョン・ティンチ(マックス・チャン)のスピン・オフ。

イップ・マンとの詠春拳最強対決に敗れたチョン・ティンチは,道場を閉め,町を去り,小さな食料品店で息子のフォンと清貧に過ごしていた。食料品の配達中にケンカに巻き込まれたチョンは,その因果でマフィアに逆恨みされることに。

ストーリーとは直接関係ないけど,やたら強い(チョンと互角)の殺し屋が出てくるけど,これがなんとトニー・ジャー!アクションキレキレでしびれます。敵ボスはディヴ・バウティスタ(元プロレスラーの俳優)で,ゴリゴリマッチョだけど存在感があって味があります。

物語としてはシンプルですが,カンフー・アクションはキレがあって良いです。

★★



2020年8月24日

ザ・プレデター(原題:The Predator)(アメリカ,2018)

 プレデターの乗った宇宙船が不時着。ヘルメットや腕に装着する武器などを拾った傭兵のクインは,(たぶん)自閉症(たぶん「サバン症候群」という設定でしょう)の息子ローリーとともに,プレデターや軍から追いかけられることに。

プレデターの武器(ギア)が秀逸です。宇宙船などのメカも良い。今思えば,一番最初のシュワちゃんVSプレデターも衝撃的でした(当時,「シュワちゃん,今度は『河童』と戦うらしいぜ」と噂になりました)。見た目はものすごく原始的で獰猛なモンスターなのに,超ハイテクなギアを持っていたりヘルメットを被ってたりするところのギャップが良かった。そして何より,人間を襲う理由が「狩り」であること,それも食べるためではなく,狩ることそのものだというところ(襲った人間を吊しておいたり,頭蓋骨を集めたり)。

その後いくつも続編が出てますが,今回のプレデターはその辺の基本的な設定に丁寧に沿った感じで,ハンター的なところや最強を求めてるところも強調されてて良かった。もう少しプレデターの怖さ(気持ち悪さ)やハンターぶり,メカの使いっぷりが見られたら良かったです。

★★