2019年11月29日

ターミネーター:ニュー・フェイト(原題:Terminater: Dark Fate)(アメリカ,2019)

T2の「正式な」「本当の」続編?ということは,T3とかT4とかT5とか,シリーズは「なかった」ことになってるのか(笑)。アクションやCGは,ホントによくできてる。2時間,飽きさせない作り。今度の敵ターミネーターもかなりしつこくて気持ち悪い。分裂する。

しかし,ジョン・コナーを抹殺完了し,「目的」である任務を終えたT-800が,なぜ「目的」を自ら設定し直してその時代に居続けるのか,そこんところの説得力はどうかなぁ~。だって,殺戮マシンだろ~。

でも,まぁ,アクションの緊迫感はとっても良かった。ターミネーターの魔の手からダニー(未来のリーダー)を守るためにやってきた,改造人間(強化型兵士)グレースというのも良かった。

★★


2019年11月18日

狼よさらば(原題:Death Wish)(アメリカ,1974)

チャールズ・ブロンソン!

Death Wishシリーズの第一作。暴漢に妻を殺され,娘をレイプされた中年のエリートビジネスマンが,銃を手にすることで街(ニューヨーク)のチンピラ(強盗)を殺しまくる「ビジランテ(自警団)」もの。2018年には,ブルース・ウィルスでリメイクされました。

原題のDeath Wishは,訳すと「死の願望」ですが,これ,精神分析の「死の本能」ですね。

チャールズ・ブロンソン演じるポール・カージーは,最初,チンピラを殺してしまって,震えて嘔吐するのですが,やがて自ら夜な夜な街に出て,人気のないところを彷徨い,襲われるのを待ちます。だから,自己防衛(正当防衛)の範疇を超えて,悪党狩り(殺し)をしていることになります。映画は一面的にはこれを(銃社会を)肯定するように描かれていますが,一面的にはそれを皮肉っている部分もあると思いました。

シリーズで何作も続くので,当時も人気があったのだろうし,今,改めて観ても,飽きさせない作りになっています。

★★


禅 ZEN(日本,2008)

日本曹洞宗の開祖・道元の物語。登場人物の大半は実在の人物であり,映画という枠内で物語としてうまく絡んでいる。身心脱落や只管打坐など曹洞禅の真髄を映画の中で正確に説明・表現するのは難しいと思いますが,そこは映画なんだから多少置いておけば,物語として泣けました。原作は,『永平の風:道元の生涯』(大谷哲夫)。

観よう観ようと思って,公開から10年以上が経ってしまっていました。

★★


2019年11月13日

IT/イット”それ”を見えたら,終わり。(原題:IT)(アメリカ,2017)

民放で放映されたので,見ました。面白かった。ただ,民放用にかなり編集(カット)されていたので,やっぱり,全編ノーカットで見ないとダメですね。この「イット」は,もともとはテレビ映画の「IT」(1990)のリメイク。原作はスティーブン・キング。どっちのペニーワイズが恐いかって言えば,そりゃもう,断然,1990年版のティム・カリー演じるペニーワイズ。2017年版のビル・スカルスガルドのペニーワイズは,怪物的に恐くしようとしているのに対して,ティム・カリーのペニーワイズは,実際にいそうで,それでいて不気味。気持ち悪い。夢に見るのは断然こっち。というわけで,久し振りに1990年版を見たくなりました。それから,公開中の続編も見たい。

★★★



2019年11月11日

怪物はささやく(原題:A Monster Calls)(アメリカ・スペイン,2016)

悲しいけど,とっても良い話。

両親は離婚,一緒に住む母親は不治の病。父親は外国で再婚。祖母は頑固で厳しい(けど,悪い人ではない)。学校ではいじめに。誰も自分の孤独さ,さみしさ,苦しさを分かってくれない。そんな主人公のコナーのところに,ある晩,恐ろしげな木の巨人がやってくる。時刻は12時07分。自分がこれから3つの物語を話すから,お前は4つ目の物語を話せと迫る。

★★★


2019年11月10日

ローガン(原題:Logan)(アメリカ,2017)

ウルヴァリン,死す。地球外金属アダマンチウムを注入されて最強の爪を得たローガンが,そのアダマンチウムの副作用で,徐々に体が蝕まれていく。もともと不老不死的な生命力・回復力を誇っていたわけだが,副作用で「老化」するウルヴァリン。爪は短くなり,膿も出る。膝が痛い。老眼が進む。咳が止まらない。体がだるい。アルコール依存。アダマンチウムでできた銃弾でしか死ねない彼は,それをお守りのように(自殺用に)持っていたが,そんなことをしなくても,死は近いと感じている。

不老不死とか超人的な肉体とか,うらやましいと思う一方で,どんなに痛くても死ねないミュータント,周りはどんどん死んでいくことを見届けなければならないミュータントの運命は,想像を絶する苦しみだと思う。年老いて認知症の徴候が見られるチャールズ・エグゼビア(プロフェッサーX)を介護する姿は,まるで親子。まぁしかし,話としては平凡。