2019年11月10日

ローガン(原題:Logan)(アメリカ,2017)

ウルヴァリン,死す。地球外金属アダマンチウムを注入されて最強の爪を得たローガンが,そのアダマンチウムの副作用で,徐々に体が蝕まれていく。もともと不老不死的な生命力・回復力を誇っていたわけだが,副作用で「老化」するウルヴァリン。爪は短くなり,膿も出る。膝が痛い。老眼が進む。咳が止まらない。体がだるい。アルコール依存。アダマンチウムでできた銃弾でしか死ねない彼は,それをお守りのように(自殺用に)持っていたが,そんなことをしなくても,死は近いと感じている。

不老不死とか超人的な肉体とか,うらやましいと思う一方で,どんなに痛くても死ねないミュータント,周りはどんどん死んでいくことを見届けなければならないミュータントの運命は,想像を絶する苦しみだと思う。年老いて認知症の徴候が見られるチャールズ・エグゼビア(プロフェッサーX)を介護する姿は,まるで親子。まぁしかし,話としては平凡。




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