2018年11月26日

ドラゴン怒りの鉄拳(原題:精武門,Fist of Fury)(香港,1972)

言わずと知れた,ブルース・リー主演映画第二作目。私の原点です。もう今まで何度見たことか。また見てしまいました。ブルース・リーと言えば,一般的には『燃えよドラゴン』ですが,私は本作か『ドラゴンへの道』です。怪鳥音とヌンチャク。鍛え抜かれた肉体,突き蹴りのスピード,独特のステップとリズム。そして何よりその佇まい。ジャッキー・チェンのコミカルな蛇拳や酔拳が全盛だった小学生当時,ちょうど10回忌上映の映画館で見た『怒りの鉄拳』に度肝を抜かれました。

清朝末期の上海。精武館という道場で多くの弟子を抱える大武術家・霍元甲が突然死んだ(ちなみに霍元甲は,上海精武体操学校を創設した実在の人物)。師匠の死を信じられない一番弟子のチェン(陳真,ブルース・リー)は,師匠が毒殺されたことを知り,黒幕に怒りの鉄拳を喰らわすべく,復讐を誓う。

黒幕は,柔道場を構える日本人道場主・鈴木(橋本力)。日清・日露戦争後の1909年という時代設定であり,横柄極まりない日本(人)が上海で大手を振っています。日本人を示すアイコンは,ハラマキと袴。ちなみに,日本人役の役者が袴を前後反対にはいているのは,やっぱり変(笑)。

★★★★★


2018年11月2日

ピエロがお前を嘲笑う(原題:Who Am I)(ドイツ,2014)

ハッカー集団の犯罪サスペンス映画。ハッカーのベンヤミンは,ロシア・マフィアとつながってる大物ハッカーに命を狙われている。ユーロポールに自首してきた彼は,自分が犯罪に手を染めるようになった事の顛末を語り,大物ハッカーの逮捕に協力する代わりに,保護を求めてきた。

映画らしい映画です。映像で説明できる映画ならではのストーリー展開と仕掛け。話の最後は一体どこに着地するのか。

このところ,最後まで見る気が失せる映画を何本か見たので(『デューン 砂の惑星』,『ヒルコ 妖怪ハンター』),これは最後まで面白く見られました。でも,人にお勧めするほど感動的に面白いわけではなかったなぁ。悪くはない。それなり,です。

ちなみに,日本語タイトルの「ピエロがお前を嘲笑う」は,ハッカー集団のチーム名「CLAY(Crowns Laugh At You)」から来てました。

★★