2020年7月28日

スイス・アーミー・マン(原題:Swiss Army Man)(スウェーデン・アメリカ,2016)

かのダニエル・ラドクリフがヘンテコな死体役の,ヘンテコな映画。無人島に漂着して助けを待つが絶望して自殺しようとしていた主人公ハンクのところに,死体が漂着する。その死体はなんとスイス・アーミー・ナイフばりに便利な機能を持っていた。そのうち会話までできるようになる。孤独をこじらせるとこういうことになります。

★★


2020年7月20日

イコライザー2(原題:The Equalizer 2)(アメリカ,2018)

デンゼル・ワシントン主演のシリーズ2作目。元凄腕CIAエージェント。今は引退してタクシーの運転手をしている(1作目はホームセンターの店員)。法律を免れる目の前の悪を秒殺。今回は,元同僚(上司?)で唯一の理解者であった女史が何者かに殺される。

作中,主人公マッコールは常に読書をしている。モノを縦横に整然と並べないと気が済まない。真面目で神経質なところが,計算ずくの殺人術と相通ずる。この辺の神経質な「秒殺」殺人術の描写は1作目の方が極まっていて,良い。

★★


男はつらいよ フーテンの寅(日本,1970)

シリーズ3作目。湯の山温泉の老舗旅館の女将に惚れた寅さん,番頭として働くことに。今回は,寅さんが人情厚く活躍する場面はあんまり染み込んでこなくて,ひたすら尽くして振られる方が前面に出ていて,切ないんだか可哀想なんだか。

★★


2020年7月13日

ドント・ブリーズ(原題:Don't Breathe)(アメリカ,2016)

原題を直訳すれば,『息を殺せ』でしょうか。「ドント・ブリーズ」ってカタカナだと分かりにくいですね。映画は,かなり恐いです。グロいというか気持ち悪い。恐怖の対象は,盲目の老人です。ただし,元軍人(特殊部隊グリーン・ベレー?)。

大金を隠し持っているという情報から強盗に入ろうとする若い男女三人組。廃れた町の一角にある老人の家は,異常に用心深く施錠され,窓には格子枠が嵌められていた。盲目だし老人だし,大金に目がくらんでいる彼らは,小さな窓枠から侵入する。

殺人マシンの異常な老人をモンスターに置いたのは秀逸。ただ,老人も若者も,どっちもどっちだから,どっちにも同情できませんでした。

★★


マシニスト(原題:The Machinest)(スペイン・アメリカ,2004)

不眠症で1年間まったく寝ていない機械工の男・トレバー。心安まるのは娼婦のスティービーと寝るとき。一方で,空港のカフェに足繁く通う。子持ちのウェイトレス・マリアに会いに行くため。ある日,アイバンという臨時の機械工が声を掛けてくる。と,その男に気を取られて同僚の腕を切断してしまう事故の原因を作ってしまう。

とにかく主人公のトレバーが病的に痩せている。手は石けんでなくてブリーチ(漂白剤)で洗う。どんどんと妄想が広がり,現実なのか幻覚なのか分からなくなる。周りがみんな,グルに思えてくる。精神的に追い詰められていくトレバー。しかし,なんで不眠症になったのか,なんでこんな妄想と幻覚を見るのか,最後に分かる。色々散りばめられた伏線が見事に回収される。

骨と皮だけの痩せぎすの主人公を演じるのは,「バットマンシリーズ」や「リベリオン」のクリスチャン・ベイル。凄い役者根性。

ただし,最初の方,同僚が腕を切断する事故の場面は,要らないかなぁ。事故が起こるとしても,音とかうめき声だけでも十分。ここのショック場面は,なくても十分成立していると思う。

【追記】もう一度観てみた。何度も観たくなる映画です。ただ,上記ショック場面は早送りしました。

★★★★


2020年7月6日

きっと,うまくいく(原題:3 Idiots)(インド,2009)

滅茶苦茶イイ!!原題をそのまま訳せば,「三バカ」。超一流のエンジニアを輩出しているエリート工業大学が舞台。競争や出世で頭がいっぱいの学生,というのもそもそも学長が競争を大いに煽っている。競争に勝つか,それとも死か。そんな競争社会・学歴社会とは正反対の新入生ランチョーと,その相部屋で親友になるファルハーンとラージューの三人の話。10年後の現在と学生時代とが交互に描かれる。痛快です。Aal izz well.

【追記】翌日,また観てしまった。

★★★★★


2020年7月2日

ハワイアン・ドリーム(日本,1987)

また観てしまった。二回目。時任三郎(たつひこ)が若い。ジョニー大倉(しょうじ)も若い。桃井かおり(れいこ)も若い。達彦の恋人カレンはタムリン・トミタ(ベストキッド2に出てた)。撮影はワイキキやホノルル近郊(ダウンタウンの方とか,山の方とか)で行われているので,当時の街の様子が見られて楽しい。

ストーリーもテンポが良いし,刹那的な若者(チンピラ)っぽさが観ていて気持ちいい。「いったい何が不満なんだよ。ここは天国じゃないか」としょうじ。「天国に住めるのは神様だろう。俺は人間なんだよ」とたつひこ。ここんところの下り,良かった。後半,ダイアモンドヘッドが遠くに見える港から「そろそろバカンスも終わりだな」「色々あったけど楽しかった」みたいな感じでささやき合う二人が切ない。

★★★



2020年7月1日

カプリコン・1(原題:Capricorn One)(アメリカ,1977)

ようやく観ることができました。これも伝説の一品ですね。「月面着陸してないんぢゃないか」陰謀論(NASA捏造説)がいつからあるのかは正確には分かりませんが(一節には1974年?),あれを地で行く映画です。というか陰謀論を題材にして映画を作ったのか。いずれにせよ,面白かった。陰謀論もそうですが,これが1977年の作品ってのが凄いです。アポロ計画が1961年から1972年だから,この物語の背景として,もうすでにこの時期には宇宙計画は下火になりつつあったことが分かります。

疑惑を探る雑誌記者が,FBIにはめられて捕まったと思えばすぐ釈放されるのが良く分からなかったけれど,要するにあれは脅し(これ以上首を突っ込むな,いつでも逮捕するぞ,的な),ってことなのかな。

それから,最後に追悼式に笑顔で駆け寄ってくる場面。あれは要らんだろう。息子が「あ,パパだ!」とか何とか叫んでEND,が良かったんじゃないかなぁ。

★★★