コルター・スティーブンス大佐は,気がつくと列車の中で,見知らぬ女性と向かい合って坐っている。その女性は自分をショーンと呼んで,親しげに笑顔で話しかけてくる。鏡を見ると見たこともない別人になっている。混乱する中,シカゴ行きのその列車は爆発事故を起こす。再び気がつくと,コルターは暗い装置の中に閉じ込められていた。モニターに映る通信技官らしき女性はコルターに,これは列車爆発事故の8分前の乗客の意識に時空を超えて入り込み,爆弾とそれを仕掛けた犯人を捜す任務だと告げる。
これは面白い!近未来SFですが,細部にリアリティがある。もちろん映画なので「過去に転送される」というのはあり得ない設定だが,コルターの立場からすれば,もしそういう状況ならこうなるだろうというところがリアルだし,話が進むにつれて徐々に分かってくる全体像も,筋として破綻していなくて,ひっかかりなく,隙がない。100分ぐらいなのでコンパクトですが,非常によくできてる映画です。
★★★★
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