2020年6月12日

フォーガットン(原題:The Forgotten)(アメリカ,2004)

14か月前に飛行機事故で死んだ息子のことが忘れられないテリー。在りし日の息子サムが映ったアルバムやビデオを見る毎日。悲しみに暮れている日々を過ごすが,ある日突然,アルバムから写真が消え去り,ビデオテープから映像が消去され・・・。息子を忘れさせようとする夫の仕業と激怒するテリー。夫と,通っていた精神科医は,「息子がいたという妄想」なのだと言う。そんなはずあるわけがない。しかし,隣人も,自分の息子のことを一切覚えていない。

この辺りの物語の触りまではサスペンス。なぜだ!?と気を惹く上手い展開。そして徐々に謎が明かされていく。謎の理由も,これ以外にはなかなか持ってこられない理由と言えば理由であり,ありきたりではあるけれど,許される範囲。ただ,その黒幕がなぜそんなことをしているのかの理由は今ひとつ。急展開してSFに途中するわけだけど,最後,なぜ主人公のテリーは記憶がそのままで,もう一人の主人公アッシュには記憶が残っていないのか(残しておいても良かったのに。ああ,彼らに拉致されたから?)。でも,全体としては面白かった。

★★★


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