原題のDans La Brumeは,「霧の中で」という意味のようです。90分の映画。ある日突然,地下から致死性のガスがあふれて街を覆います。見ている感じだと,だいたい地上4階ぐらいのところまでをガスが霧状に覆い尽くします。4階より上(だいたい建物の屋根部分ぐらい)は無事。主人公夫婦はかろうじて上階に逃れます。
問題はその娘。娘は自己免疫系の疾患のために,空気清浄装置の付いた巨大なカプセルの中で生活しています。建物の2階ぐらいに装置は据えられているので,もちろん,霧(毒ガス)の中。夫婦はなんとかして娘を救い出そうと,酸素ボンベを入手しながら手を尽くすけど上手く行かず・・・。
結末(あるいはメッセージ)は,途中で少し「もしや,そういうことか」と気がつきました。物語中,ずっと霧の上はスッキリ晴天。あえて霧に覆われているところとのコントラストを目立たせるためかと思うので,それはそれで非常に良いのですが,しかし,霧(というか毒ガス)は,雨が降れば消えそうな気もするから,天候が変わるのを待てば良いんじゃないか,と思いました。
しかし,パリの街を覆う濃い霧(毒ガス)内の映像はどうやって作ったのか,そこは圧巻です。90分で,面白く観られました。
★★★
0 件のコメント:
コメントを投稿