チャールズ・ブロンソンの「狼よさらば」(1974)のリメイク。職業が,ブロンソン版はやり手のビジネスマンに対して,ブルース・ウィルス版は腕の良い外科医。ブロンソン版に比べて,自警することをポジティブに描きすぎてるところがちょっと気になります。それはおそらく,ブロンソン版の方が,闇夜に現れる謎の男という少し浮世離れしている感じが「虚構的」であるのに対して,今回のリメイク版は,監視カメラやスマホなどの情報機器のせいで「謎の男」は続かない(すぐバレる)ところが「現実的」だからかもしれません。つまり,「現実的」だからこそ,自警をポジティブに描くことに違和感を感じる,ということ。「虚構」なら,まぁ,こういうのもアリか,とどこかで思えるから許せる面もありましょう。結論。やっぱり,ブロンソン版の方が映画として良い。
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