2020年5月8日

ジョーズ(原題:Jaws)(アメリカ,1975)

ジョーズです。久し振りに見ました。何度見ても飽きない。恐い。よくできてる。

自然の猛威と人間の経済活動。自然の力と人間の営み。新型コロナウィルスに対して緊急事態宣言を出すかどうか(続けるかどうか)で悩む2020年の現代も同じです。

見ないことにしようとする市長を,子どもの頃に見たときは全面的に悪(こいつが元凶)だと思いましたが,大人になって見ると,市長の気持ちも分からないでもないから,すっかり悪人には見えませんでした。でも多分,リスクは大きめに見積もって,早めに対処するのが長期的に見ればベターであることは間違いないような気がします。

★★★


2020年5月3日

十階のモスキート(日本,1983)

交番勤務の冴えない中年警察官。昇進試験を受けて出世しようと目論むけれども,もう20年。離婚された妻から養育費として金を催促され,娘から小遣いをせびられ,バーのママからツケを請求され,競艇で金をすり,唯一の楽しみとしてパソコンを購入するためには金が必要で,やがてサラ金に手を出す。金,金,金。

追い込まれて少しずつ荒んでいく男を,内田裕也が演じる。晩年は「ロケンロール!」と決める怪しいロン毛の爺さんですが,この頃の内田裕也は,寂しげな目がなんとも味があります。それまでの暗い表情から反転して,最後,壊れて走りだすところはとても良かった。走り方がいい。

★★


2020年4月26日

男はつらいよ(日本,1969)

寅さんシリーズ全48作の第1作。20年ぶりに故郷・葛飾柴又に帰ってくる車寅次郎。

もともと寅さんシリーズは好きで,ちょうど,NHKで放送していた5話のドラマ「少年寅次郎」を録画しておいて見終わったところだった。最終話,桜と別れた柴又の駅から20年後の話として,また一層,良かった。

★★★


2020年4月7日

デイブレイカー(原題:Daybreakers)(オーストラリア/アメリカ,2009)

ヴァンパイア(吸血鬼)ウィルスが蔓延し,大勢がヴァンパイア化し,世界はヴァンパイアが支配している。一方,わずかに残っている人間は絶滅の危機に曝されている。しかし,この状況は,ヴァンパイア社会からすれば,食料である人間の血液の深刻な不足に悩まされているということだ。血液を手に入れられない者は,ヴァンパイア化が進むために凶暴化してしまう。これも大きな社会問題になっている。

主人公のエドは,ヴァンパイア社会の血液学者として,「代替血液」の研究をしている。エドはヴァンパイア化した自分を良しと思っていない。つまり,人間の血液を飲むことを良しとしていない。このため,一刻も早く血液の代替物を完成させたい。そんな折,ある人間が彼に接触してくる。

吸血鬼が支配する近未来の世界を丁寧に描いていて,良かった。その世界での社会経済的問題が「血液不足」というのも面白い。

★★★


2020年3月31日

ザ・ミスト(原題:Dans La Brume)(フランス/カナダ,2018)

原題のDans La Brumeは,「霧の中で」という意味のようです。90分の映画。ある日突然,地下から致死性のガスがあふれて街を覆います。見ている感じだと,だいたい地上4階ぐらいのところまでをガスが霧状に覆い尽くします。4階より上(だいたい建物の屋根部分ぐらい)は無事。主人公夫婦はかろうじて上階に逃れます。

問題はその娘。娘は自己免疫系の疾患のために,空気清浄装置の付いた巨大なカプセルの中で生活しています。建物の2階ぐらいに装置は据えられているので,もちろん,霧(毒ガス)の中。夫婦はなんとかして娘を救い出そうと,酸素ボンベを入手しながら手を尽くすけど上手く行かず・・・。

結末(あるいはメッセージ)は,途中で少し「もしや,そういうことか」と気がつきました。物語中,ずっと霧の上はスッキリ晴天。あえて霧に覆われているところとのコントラストを目立たせるためかと思うので,それはそれで非常に良いのですが,しかし,霧(というか毒ガス)は,雨が降れば消えそうな気もするから,天候が変わるのを待てば良いんじゃないか,と思いました。

しかし,パリの街を覆う濃い霧(毒ガス)内の映像はどうやって作ったのか,そこは圧巻です。90分で,面白く観られました。

★★★